雷と氷



「雷だね」

「怖くなんてないよ、この氷が溶けるまでにはきっと止むだろう。
 あいつの話つまみにして飲もうよ。涙もこの雨に溶けたらいいのにね」

「閃く白線は、まるで天国への階段みたいだ!」

「それよりもこの雨が、やむまでに笑ってよ。
 戻れない一秒前なんてそれほど大したことじゃない、きっとそうだよ」

「君の声聞けばそれだけで忘れたいことなんて全て忘れてしまった」


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